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「桃源郷」にて
ある日、木の葉のお便りが届きました。
たどたどしい文字に誘われ、まだ見ぬ桃源郷へ。
素朴な出会いと、ステキな語らいがそこにはありました。
茅葺きの家

迎えてくれた、それはそれは小さな茅葺き屋根の家。
今ではここに、人の住んでるはずもないのに・・・・・・・。
穏やかな人々

裏庭へ回るとそこには、ああ、懐かし顔が・・・・・・・。
昨日まで会っていたような、そんな錯覚にとらわれてしまいそうな、そんな人々の顔が。
迎えてくれるというよりは、空気のような存在が、何の拘りもなくその語らいに溶け込めたのです。
鍋料理

大きなお鍋が湯気を上げ、なにやら美味しそうな香りが裏庭を、人々の間を流れます。
ここにある食べ物は、全てがここで採れた物、全てが手作りか、ダマコモチ、沢山の漬けもの、柿の寒天・・・・。
あなた、食べ過ぎだよ。いいの、こっちのお腹にも入るんだから。とても無邪気。
餅つき

餅つき知ってるよ、やったことある。
そのヘッピリ腰で餅をつくの?、やっぱりここの人たちに・・・・。
なんでもやりたがるんだね、やりたいだけやってごらんよ。
あんこ餅、キナコ餅、汁餅・・・・・・・・・美味しいね。
囲炉裏端の映画館

赤々と小さな炎の向こうに、俄作りの銀幕が架けられていました。
濁り酒を飲みながら、ささやかな映画鑑賞会です、でもそのシーンでは、
誰も顔を動かさず、お隣の人の顔を見ようともしませんでしたね。
土間が広いから、背中が少し寒かったね。
名残り

山あいの土地だから、陽の落ちるのがとても早いなぁ。
楽しかったねぇ、お土産も沢山いただいて。
帰り道を這う枯れ葉の音が、カサコソと。

帰り道は、すっかり暗くなっていました。
・・・・・・と、目の前をタヌキが・・・・・・・・・
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